東京オリンピックの最終日、男子マラソン大迫傑選手、札幌の暑いなか6位入賞、どんな状況でも最後まであきらめない姿勢、いくつになっても見習うことがあります。
先週の動き
先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨は上位よりNZD(+0.55%)、AUD(+0.15%)と続き、
下落通貨でも同様に、CHF(-1.07%)EUR(-0.89%)、CAD(-0.65%)JPY(-0.48%)、GBP(-0.21%)と続いています。
週の半ば、ADP雇用報告が市場予想を下回り、ドルは一旦、週の安値をつけたものの、ISM非製造業景気指数が統計開始以来の高水準を記録して反発となりました。
多くの通貨が下落に転じるなか、オセアニア通貨は逆行高、不動産価格のバブル化から一段の利上げの前倒しが見込まれるNZDが上昇上位となり引けています。
先週予想した値幅と実際の値幅
USDJPY
予想した値幅、168pts
実際の値幅、162pts
EURUSD
予想した値幅、178pts
実際の値幅、144pts
EURJPY
予想した値幅、206pts
実際の値幅、128pts
先週も先々週に続き、ドルの動きに焦点が当たるなか、クロス円の値幅が概して小さくなっています。
今週予想する値幅、68%/95%の上限/下限
USDJPY
予想する値幅、182pts
68%上限/下限、109.32/111.14
95%上限/下限、108.41/112.05
EURUSD
予想する値幅、170pts
68%上限/下限、1.1676/1.1846
95%上限/下限、1.1591/1.1931
EURJPY
予想する値幅、202pts
68%上限/下限、128.63/130.65
95%上限/下限、127.62/131.66
値幅の概念、考え方はこちらの動画からご確認ください↓
https://youtu.be/h-GRcSrFhCA
今週の展望
今週は、週明け月曜が東京市場は山の日の振替休日、お盆休みや夏休みに入る市場参加者も多くなるとみられ、為替市場はこの先、方向感が出にくくなる可能性があります。
USDJPYでは、7/2の年初来高値111.66から8/4安値108.73まで約3円の下落となりましたが、先週金曜の上昇で、下落幅の半分程度を埋めたことになります。
今月に入り本欄のなかで、何度か申し上げています夏場の円高要因を上回る円安要因は何か考えてみます。
(1)インフレの再度の高進から、米金利の上昇
(2)今週予定される米国債の入札不調からの米金利の上昇
(3)デルタ株の感染ピークアウトからの安心感(≒金利の上昇)
(1)を占うという点で、8/11の米CPI(消費者物価指数)、8/12の米PPI(生産者物価指数)の発表が重要ですが、徐々にこの先、ベース効果(注)は薄れてきます。
(注)経済が委縮した前年と比較することで、GDPや物価の上昇が誇張されて(大きく)みえる効果
CPIを押し上げた中古車価格や原油価格の前年比の伸びは、徐々に反転低下となってくるはずです。
(2)今週は、
8/10、3年債入札、580億ドル
8/11、10年債入札、410億ドル
8/12、30年債入札、270億ドル
こうした大量の米国債の入札が予定されています。
昨日の本欄でも申し上げましたが、先週の米金利上昇、米国債価格の下落から、米国債には割安感がでており、おそらく堅調な入札結果(=金利低下)が予想されます。
(3)すでにデルタ株へのワクチンの有効性の低下は指摘され始めており、安心感が急速に芽生えることもないかと思います。
USDJPYの再度の111円台の回復に向けては、やはり援軍が必要で、それは金利の上昇だと考えています。
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