米国の追加の経済対策の実現、民主党圧勝の織り込みから長期金利が大幅上昇、リスクオフの巻き戻しへ。
本日はRBAの金融政策の発表に注目、市場は据え置き予想です。
ムニューシン財務長官とペロシ下院議長が協議を継続、米国での追加の経済対策の与野党協議が進展しているとの見方から、米株が寄付きから堅調推移が続きました。
トランプ大統領の新型コロナの感染から、バイデン候補の勝利確率が引き続き高止まり、大統領選どころか上下両院民主党圧勝という見方も台頭してきました。
追加の経済対策が予想以上に大きくなるとの見方もあり、米国債が売られ金利が大幅上昇、30年債は6月以来の1.58%台乗せ、金融市場はリスクオフの巻き戻しとなりました。
入院中のトランプ大統領が日本時間10/6の07:30に退院するとツイッターに投稿、主治医も「退院に必要な条件を全て満たした」と発表したこともこの動きを後押ししました。
バイデン候補の勝利の可能性が高まったことで、トランプ政権下の保護主義的な政策のなかで進んだ人民元安やメキシコペソ安が巻き戻され始めました。
こうした動きのなか、中国と貿易を通じて非常に結びつきが強いオセアニア通貨も買い戻され、AUDJPYが再度76円台を回復する場面もみられました。
本日は、12:30にRBA(豪州準備銀)が政策金利を発表予定、ここまでの市場コンセンサスで史上最低水準の0.25%の据え置きが予想されています。
ただ、豪ドルの水準が大きく改善(=高すぎ)したことで、9/22にRBAのデベル副総裁は豪ドル売りの介入の可能性まで示唆していました。
以上をまとめると、金融政策と同時に発表する声明文でタカ派の姿勢を示す可能性は低く、豪ドルの上昇も一服かと思われます。