英ジョンソン首相の発言に対し、早速EU側が警告し、GBPUSDがレーバーデーで流動性の低下したなか下げ幅を拡大しました。

テスラ株の高値圏での資金調達、バブル末期との指摘の声もあります。

英ジョンソン首相のタカ派発言、BOE(イングランド銀行)高官のハト派発言から下げ足を速めた英ポンドですが、米国市場休場のなか、GBPUSDで昨日安値1.3140を示現しています。

ジョンソン首相の発言に対し、EU側より「離脱合意の修正を試みれば、通商協定はそもそも実現しない」と反対に警告、レーバーデーで市場流動性が乏しく、値幅は拡大しました。

欧州株が全般堅調推移、この動きを受け、ダウ先物が前日比で一時260ドル超まで上昇、日経平均先物9月限が23220円まで買われるなか、USDJPYも戻り高値106.32をつけています。

先週の後半からの米株の高値波乱、ソフトバンクGのオプション取引が取り沙汰されていますが、今、広く指摘され始めたのが史上最高値圏での企業のファイナンス(資金調達)です。

テスラが50億ドルの新株を発行、こちらはファイナンスではありませんが、アップルが1対4の株式分割を先月発表、1/4の株価は零細投資家にも手が届きます。

日経平均株価が史上最高値をつけた1989年、CB(転換社債)による企業のファイナンスが急増、ただ翌年1990年春には一転して発行増から需給が悪化、額面割れの上場が相次ぎました。

企業が歴史的な高株価を利用してファイナンスを急ぐと、それは株価が天井圏に近い証、1989年の事例は広く歴史にきざまれ、後にやはりバブルだったということになりました。

さらに、当時の日本と似ている点は、株価が史上最高値圏にあるのに、政策金利が史上最低水準にあるということも非常に酷似しています。

今晩、米株はレーバーデーの休場後、取引再開となりますが、どのような相場展開になるのか注目といえます。