菅官房長官が自民党総裁選に出馬の意向と報じられ、安倍政権の政策が継続される可能性が高まり、日経平均株価、為替市場ではUSDJPYが買われ、後者で昨日高値106.09を示現しています。

FRBのクラリダ副議長が、「FRBの新しい金融政策の枠組み」と題するピーターソン国際経済研究所のイベントで講演、「YCT(注)の導入を排除しない」姿勢をみせました。

(注)イールド・キャップ・ターゲット、現在の日銀が採用する長短金利を一定の低水準にとどめようとする政策と同じ、YCTの採用は米ドル安要因。

ロンドン午後4時の仲値(WMRフィクシング)に向け、かなりまとまったリバランスの米ドル売りが持ち込まれ、EURUSDで昨日高値1.1966、AUDUSDでも同0.7403を示現しています。

先月の場合は、米株の時価増額の増加幅が突出しており、発生するであろう資金フローは比較的読み易かったわけで、こうしたロジックはしっかりおさえておきたいところです。

その後は、英国市場が休場、月末ということもあり売買を手控える市場参加者も多く、為替市場では多くの通貨は小幅な値動きに終始して引けています。

本日は、RBA(豪州準備銀)が政策金利を発表予定(13:30)、市場予想で据え置き、ただ声明文や直後の記者会見等で、このところの豪ドル高をけん制する可能性があります。

米国では、米国経済の代理変数と称されるISM製造業景気指数(23:00)の発表がありますが、市場予想付近にとどまるなら、あまり大きな動きにはならないかもしれません。

米ドルの相対的な強弱を示す米ドルインデックスは、昨日は節目の92.0割れ、引けでは92.18ですが、3月高値103.96からの下落率は-11.5%、完全にベアマーケット入りでしょう。

この1週間程度の主要通貨の騰落を対米ドルで計測しますと、上昇上位からNZD、AUD、GBP、こうした通貨をTC30分を使い押し目買いをすればよいかと思います。

※TC=TwinCloud、SmartLogicFXのなかで頻用するインディケーター