中国の成長率上方修正や、ISM非製造業景気指数の上昇もありリスクセンチメントが大幅改善しています。
主要通貨に対し米ドル安が進行し、静かにリバランスが発生している可能性が大きいです。
昨日お伝えしたMSCIの組み入れ増の観測に加え、現地のエコノミストから中国の成長率の上方修正も上海株の一段高に一役買っています。
昨晩発表の6月ISM非製造業景気指数も、3か月ぶりに好不況の分かれ目を回復する57.1まで上昇、リスクセンチメントは一層改善しています。
昨日(このところ)の場合、リスクセンチメントの改善⇒米株の上昇⇒米ドル安です。
一日を通じても、対米ドルですべての通貨が上昇と米ドル安が顕著です。
FRBが事実上のゼロ金利を2022年まで継続するとしたことで、実質米ドルの金利がゼロ、基軸通貨である米ドルから一部他通貨へのリバランスが進行している可能性があります。
世界の中銀の外貨準備やカストディアン(注)までもが、通常、金利の方向性次第で大きなリバランスを持ち込みます。
(注)https://www.ifinance.ne.jp/glossary/finance/fin157.html
リーマンショック後の2011年にかけてみられた大きな米ドル安局面が、この先に訪れる可能性が大きいといえます。
米ドル売りに転じるとして、対円、対ユーロを選択、TC30分でそれぞれ、売りサイン、買いサインを待ちたいと思います。
※TC=TwinCloud、SmartLogicFXのなかで頻用するインディケーター