北京でコロナ感染が拡大し、中国に試練と報じられ、序盤はリスクオフの展開でした。
FRBが社債買い入れ開始と伝わり、ダウが下げ幅を埋めプラス圏へ、クロス円が買い戻され引けとなりました。
昨日序盤は、「北京でコロナ感染拡大、週末に100人近く確認、中国に大きな試練」(ブルームバーグ)と報じられ、日中よりダウ先物が下げ幅を拡大しました。
日経平均株価が770円安となるなか、為替市場ではUSDJPYやクロス円が売られ、前者で昨日安値107.01、AUDJPYでも同72.65を示現しています。
欧州時間に予定された英国のジョンソン首相と欧州委員会のフォンデアライエン委員長とのビデオカンファレンスは、「FTAに向け2か月間の集中協議で一致」と伝えられています。
会談後、ジョンソン首相から「7月までにEUと通商協議で合意できる可能性は高い」としていますが、過去EUが他国と結んだFTAは最短4年かかっており、実現は厳しいといえそうです。
米国時間に入り、「FRB、社債の広範な買い入れを開始へ、緊急融資プログラムの一環」(ブルームバーグ)と報じられました。
原油先物が3日ぶりに反発となるなか、ザラバで前日比760ドル安まで売られていたダウは、下げ幅を全て埋めプラス圏に浮上、一転280ドル高まで買われる局面がありました。
米金利は上昇、為替市場ではアジア時間に売られていたUSDJPYやクロス円買い戻す動きが強まり、前者で昨日高値107.44、AUDPYでも同74.34を示現しています。
TC30分でみますと、主要通貨の大半は依然短期線が長期線を下回る推移が続いて、ベア転したままです。
一方で、短期線がすでに長期線を上回っているのは、EURGBP、EURAUD、EURNZD、EURCADなどのユーロの対資源国通貨が中心です。
本日は、日銀が2日間の金融政策決定会合を終了、その後、15:30より黒田総裁が会見にのぞみますが、無風通過でしょう。
ベア転している通貨のトレードを、中心に据えたいと思います。
※TC=TwinCloud、SmartLogicFXのなかで頻用するインディケーター