欧米で感染拡大収束報道から欧米株は買い戻し優勢の展開となりました。
英国のジョンソン首相が集中治療室に移動と伝わり、英ポンド安へ。
金が7年半ぶりの高値となりましたが、こちらは、米金利低下の副産物と言えます。
昨日は欧州時間に入り、英国では新型コロナウイルスの死亡者が2日続けて鈍化、イタリアでは感染者の伸びが3週間ぶりの低水準と、感染の収束を伝える報道が相次ぎました。
米国時間に入ると、FRBが米政府の小規模事業者融資を担保に資金供給の準備、IMF(国際通貨基金)も米ドルの供給プログラムを検討と報じ、金融市場の安定に向け情報発信を継続しています。
アジア時間からの流れを継ぎ、欧州株は堅調推移から上げ幅を拡大、ダウは寄付きから買い戻し優勢の展開で、ザラ場で一時上げ幅を1730ドル付近まで拡大しました。
こうした一連の動きのなかで、英国のジョンソン首相、新型コロナウイルス感染から容体悪化、集中治療室へ移動、ラーブ外相に代理要請と多くのメディアが報じました。
英ポンドが売られ、GBPUSDでこの時間の安値1.2215、GBPJPYでも同133.35まで下値を拡大する場面がありました。
FRBが実質無制限の量的緩和に転じ、金利は低下、米国債と共に換金の売りの標的となった金は3月中旬以降急伸、昨日は3日続伸となる1693.9まで上伸しています。
この水準、2012年11月以来、約7年半ぶりの高水準、欧州債務危機のなか、いわゆる逃避先として買われていたわけですが、金利低下から再度人気化してきました。
市場でじゃぶじゃぶとなった米ドルの向かう先と考えるとわかりやすく、金の上昇は米金利低下の副産物、さらに米金利低下は投資妙味の減退、米ドル安を意識させやすいということになります。
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