米景気指標の回復が相次ぐなか、約28年景気拡大が続く豪州景気に暗雲、住宅関連指標が大幅に悪化、本日のRBAの金融政策の発表に注目が集まります。
先週金曜発表の米雇用統計、続いて発表されたISM製造業景気指数も予想を上回ったことで、経済指標の予想とその結果の強弱を判定するエコノミック・サプライズ・インデックスでみた場合、最悪期を脱したようにも見受けられます。
ただここにきて広く指摘される世界景気の変調ですが、中国マネーの引き上げに伴い、ここまで広く流入してきた地域にその陰りがみえ始めています。
昨日発表の豪州の12月の住宅建設許可件数ですが、前年比で-22.5%とネガティブ・サプライズとなりました。
ですが、因みに1か月前に目を転じ、11月の同数値も-32.8%とショッキングな結果となっていました。
株価の下落率とはやや色彩が異なります。
そのため、ピークからの下落率を比較することは稀ですが、豪州のこの住宅建設許可件数は2017年11月にピークアウト、2017/11⇒2018/12で判定しますと下落率で実に-39.2%です。
豪州の主要都市でも住宅価格の下落を広く伴っていることを踏まえますと、中国マネーが逆流していることは明白でしょう。
こうした動きのなかで、本日RBA(豪州準備銀行)が金融政策を発表しますが、声明文でどう判断するか?
この状況下で利上げどころか、利下げの政策判断が下されてもおかしくない情勢でしょう。
フラッシュクラッシュ以降では回復傾向が著しいAUDUSD、AUDクロスですが、やや薄氷を踏みつつの回復であったことが分かります。
■トレードポイント
●EURUSD☆☆☆☆
ロング
●USDJPY☆☆☆☆
ショート
現在のポジションサイズ★★~★★★