昨日は、RBNZ(NZ中銀)が政策金利を1.0%に据え置き、声明文では2020年末時点の予想政策金利が0.9%より1.0%へと引き上げられています。

やや意外で、2021年末でも同様に1.1%から1.3%への引き上げ、発表後はNZドルが買い戻され欧州時間にかけNZDUSDで0.6486まで上伸しています。

12月ユーロ圏鉱工業生産は、前月比-2.1%、前年比-4.1%のネガティブサプライズ、金曜発表予定の独GDPへの悲観的見方からユーロ圏金利は低下となりました。

EURUSDでは昨年来安値として意識された1.0879が抜け、昨日安値1.0865までの下落。
EURCHFでは2016年6月以来の安値1.0631までの下落となりました。

こうした一連の動きのなかで、市場では3月のECB理事会での追加緩和観測が台頭。
結果、欧米株、特に米株3指数は再び史上最高値を更新して引けています。


欧米株が史上最高値を更新するなかで、本来ではリスク通貨であるオセアニア通貨が対円で大きく買われも良さそうですが、そうはなっていません。

過去に比べ、史上最低水準に誘導された政策金利が背景で、金利では米金利が上回り、高金利通貨との称号は完全にはく落しています。

AUDUSDやNZDUSDではスワップは実質プレミアム(先にいくほど高い)、この辺がリーマンショック後の安値に張り付く背景でしょう。

 
 
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