昨日のダウは日中の下げ幅を全て埋めていました。
しかし、金利の市場では静かに利下げの織り込みが進行、昨日中盤以降のドルの買い戻しは、新規材料ではなく単なるショートカバーと認識しています。
昨日の為替市場の動き、端的に前半ドル売り、後半ドル買い。
英国メイ首相から「EU離脱案の議会採決の延期を正式決定」と報じられドル買いのクライマックスとなりました。
ダウがザラ場で500ドルの下げ、引けにかけこの下げ幅を全て埋めたことで一定のセンチメントの改善にはつながっています。
ただVIX指数(別名恐怖指数)をみた場合、依然市場安定には程遠く、その値は20を上回ったままで、年初来でも高水準域、7日移動平均でも再上昇過程にあります。
このVIX指数と通貨「円」には相関があり、VIX指数の上昇は円の上昇と親和性が強いと言えます。
ここにきて指摘されだした「米景気減速」ですが、金利の市場では徐々にその動きを織り込みつつあり、2020年単年でみても利下げの織り込みが強まってきています。
単刀直入に『利下げは通貨ドルの魅力低下』
結果、ドル単体の売り要因です。
今後を見据えた場合、この利下げの織り込みの解消が進まない限り、ドル買いへの回帰は厳しいと判断しています。
■トレードポイント
●USDJPY☆☆☆
ショート
●EURUSD☆☆☆
ロング
※現在の全体のポジションサイズ★★★~★★★★