中国が850品目の輸入関税引き下げを発表し、リスクセンチメントの好転からダウは史上最高値を更新しました。

全般商品市況回復の動き、コモディティ通貨群が堅調推移で引けとなっています。

昨日は欧州時間に入り、「中国財務省、冷凍豚肉等850品目の輸入関税を来年1月より引き下げと発表」(WSJ)、大証の夜間取引で日経平均先物3月限(ミニ)が23735円より反発となりました。

欧州株が堅調に寄付くなか、為替市場ではアジア時間の安値圏よりクロス円が反発、EURJPYで戻り高値121.24、NZDJPYでも同72.49、AUDJPYでは昨日高値75.78まで上伸しました。

米国時間に入り、11月耐久財受注と、11月新築住宅販売件数はどちらも市場予想を下回り、米株は上げ幅を縮小、クロス円主導でUSDJPYは反落、昨日安値109.34に面合わせしました。

ロシアのノバク・エネルギー相がTVインタビューで「OPECに主要産油国を加えたOPECプラスが来年3月の会合で減産規模の縮小を検討する可能性」に言及しました(ロイター)。

原油先物が60台で上げ幅を縮小しながらも堅調推移が継続、全般コモディティ通貨群が選好される展開から、NZDUSDが7/29以来の水準0.6638を示現しています。

主要通貨の全般小動きが継続するなか、原油生産比率の高い通貨群、カナダドルやノルウェークローナ(NOK)などは比較的堅調推移、USDNOKでは9/19以来の安値8.9368を示現しています。

目立った新規の材料等がないなか、離脱の通商協議へ向けた懸念から引き続き英ポンドが軟調推移、GBPUSDで昨日安値1.2903、GBPJPYでも同141.16を示現しています。

引き続き、週央以降のクリスマス休暇を控え、金融市場、特に為替市場は一部材料にしか反応しない展開が継続しそうです。