英ブレグジット党党首が保守党の選挙区で争わない意向を表明し、保守党過半数の可能性で英ポンドが急伸しました。
ダウは一旦下げ幅を拡大し、ボーイング737マックスが運航再開報道で引けでは高値更新しました。
昨日は欧州時間に入り、EU離脱を掲げる英ブレグジット党のファラージ党首が「317選挙区で与党保守党とは争わない」と発言、与党保守党の過半数獲得の可能性が一気に高まりました。
昨日は、英国ではQ3(7-9月期)のGDPがさえない結果でやや低迷していた英ポンドに買いが集中、GBPUSDで昨日高値1.2898、GBPJPYでも同140.48を示現しています。
その後、英調査会社のICMの最新の世論調査で、「12/12に迫る総選挙に向け与党保守党の支持率が1ポイント上昇し39%に到達」と報じたこともこの流れを後押ししています。
米国ではベテランズデー(退役軍人の日)で債券市場が休場で小動き、ダウはアジア時間からの流れを引き継ぎ寄付きからマイナス圏で推移、一時下げ幅を160ドル超まで拡大しました。
為替市場ではUSDJPYやクロス円が反落、USDJPYで戻り高値109.11、EURJPYで120.41、GBPJPYでは昨日の高値140.98からの反落となりましたが、昨日安値は更新していません。
ただこの動きは続かず、「米航空規制当局は、今後数週間で墜落事故で運航停止の737マックスに関し近く運航再開承認」(ロイター)と報じ、ボーイング1銘柄でダウの下げを埋めました。
昨日のリスクオフの展開のなか、一部市場参加者が指摘していたのがUSDJPYの108円台での「対外直接投資」(M&A等)絡みの米ドル買い、引き続き下値には並びそうです。
本日は英国で雇用関連指標(18:30)、独で6か月先の景況感を示すとされる11月のZEW景況感指数の発表(19:00)が予定されている程度で、目立ったイベント等はございません。