イタリアの予算案を巡る攻防は小康状態。
この結果、イタリア10年国債と対ドイツ国債の金利差はピークアウト。
トルコリラも急落前の水準を回復、短期的にユーロの底入れ要因であります。
米中間選挙の結果を日本時間11/7昼前後に控え、市場は完全に休戦状態となっています。
年央以降、市場を幾度か混乱させたイタリアの予算作成をめぐる動きが出ています。
10/23に欧州委員会が3週間以内(期限11/13)に修正予算案の再提出を求めたことで、こちらも小康状態。
昨日はユーロ圏財務相がイタリアに対し、EUルールの遵守を求めたことで「はや制裁の発動か」といううわさが出回りましたが、モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当)から「うわさはフェイクニュース」と否定されています。
欧州内での信用度を計るイタリア10年国債と対ドイツ国債の金利差も10/18の325bp(3.25%)からピークアウト、足元で289bp(2.89%)まで縮小、金利差の縮小は「域内の信用格差の縮小」ですからユーロ買い(戻し)要因となります。
さらに昨日はトルコで10月のCPI(消費者物価指数)が、前年同月比で25.24%と2か月連続で25%を上回りました。
TRYJPY(トルコリラ/円)は一旦売られる場面もありました。
しかしTRYJPYは21円台と8/8とトルコショック前の水準を回復しています。
このトルコリラの回復も地理的に近い欧州にはプラス要因、短期的にユーロのサポート要因となります。
①EURUSDとイタリア10年国債と対ドイツ国債の金利差の推移
■トレードポイント
●EURUSD☆☆☆
ロング