英ジョンソン首相がEU離脱に前向きな発言し、合意なき離脱観測後退で英ポンドが上昇しています。

ここまでの急低下の反動で米金利が上昇利下げの織り込みも後退しました。

ただ金利低下局面という認識は不変、現状の見通しを維持です。

昨日はアジア時間には目立った動き等はなく、欧米時間に入り英国で7月のGDPが発表され、前月比で+0.3%(予想+0.1%)と市場予想を上回りました。

英金利が上昇に転じるなか、英ポンドは底入れ、GBPUSDで1.2250割れGBPJPYでも同131.00割れより反発となりました。

英国のジョンソン首相がアイルランドのバラッカー首相と会見しました。

このなかでジョンソン首相が「私は(ブレグジット案を)合意したい」「10/18(のEU首脳会議)までに合意したい」と譲歩の姿勢をみせました。

一方のバラッカー首相も、「多くのEU諸国は離脱期限の延期を望んでいない」「10月までにこの件の解決が望ましい」こちらからもポジティブな情報発信がなされました。

英ポンドを買い戻す動きは一層強まり、GBPUSDで昨日高値1.2384、GBPJPYでも同132.55を示現しています。

米国時間に入り、ムニューシン財務長官より「中国との交渉では為替も議題」としながら、「来年度さらなる税金の引き下げを検討」と伝えられました。

さらに、トランプ大統領がすでに言及していた所得減税、キャピタルゲイン減税に話が及びました。

トランプ減税2.0の思惑から米金利が上昇。

やや米ドル買い優勢の展開のなか、ここまでUSDJPYで昨日高値107.27を示現、EURUSDでは昨日の高値圏より反落となっています。

8月以降のグローバルでの金利低下の巻き戻し局面入り、米国の2020年末までの利下げの織り込み回数もやや解消。

足元で4.10回と9/4の4.94回よりピークアウトしています。

この利下げ4.10回の織り込みと整合的なUSDJPYの水準は107.02(相関式で、y=0.8726x+110.60)、スポットが一転して割高で推移しています。

毎度のことながら、このギャップは利下げの織り込みの解消、または為替スポットの下落により解消されるはずです。