米国の対中関税の発表はここまで4回、最初の3回の発表後は「円安ドル高」に振れていますが、今回は異なるという見解があります。
景気の先行指標のピークアウトがその理由で、好景気の下でトランプ減税の実施、浮揚効果が徐々に薄れる時期かもしれません。
リスクセンチメントの改善からは程遠く、最終的に中国も報復関税を発表したことで、リスク回避の動きに拍車をかけています。
日経平均株価は令和の取引開始から5日続落、平成の最終取引日を含めますと6日続落ですが、令和を象徴する幕開けとなった可能性もあります。
今回を含め、米国の対中関税の発表は4回、最初の3回はUSDJPYでみた場合、「円安ドル高」に振れていますが、今回は怪しいという見方があります。
昨日、ニッセイアセットマネジメントの松波氏がモーサテに出演され、その理由として米経済の代理変数である「ISM製造業景気指数」の鈍化をあげ、非常に説得力のある解説となっています。
配信から時間が経過し、テレビ東京のビジネスオンデマンドを契約していなくても、PCからアクセスが可能です。
わずか3分程度ですが、ご参考にされて下さい↓
https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/market/post_177056/
グローバルで利下げムードが高まり、アジアの一部の国では実際の利下げが実施されるなか、昨日はFRBのクラリダ副議長がボストンで講演しています。
この講演で、米国の「景気をふかしも冷ましもしない金利水準」、つまり中立金利は非常に低く、「引き締めには慎重」と結論付けました。
昨日はリスク回避の動きが強まったこともあり、米国の金利市場では再度今後の利下げの織り込みが再加速、足元で2020年末までに2.24回の利下げを織り込んでいます。
毎度ながら、この利下げの織り込みとUSDJPYの水準には一定の相関があり、この織り込みと整合的なUSDJPYの水準は109.35、ほぼフェアバリューの水準です。
■トレードポイント
現在のポジション
●USDJPY☆☆☆
ショート
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