主要通貨の予想変動率が急低下、ある意味、投資家がこの先動かないスキームに投資している証でもあります。
こうした環境下での過去のクロス円の値動きを振り返っています。
為替市場では全般小動きが続いていますが、EURUSD単体に目を転じますと期間1週間の変動率が4%を切り、この先の小動きを示唆しています。
これはEURUSDに限ったことではなく主要通貨全般に言えることで、この先、極端に変動要因がなく、市場全体がある意味「動かない」スキームにかけて(≒賭けて)いる証でもあります。
昨年末からの昨日引けまでのクロス円の騰落を判定してみます。
GBPJPY、+4.91%
CADJPY、+4.29%
AUDJPY、+4.12%
NZDJPY、+2.93%
EURJPY、+0.81%
CHFJPY、-0.04%
このなかでは、中銀の政策で利下げが見込まれるNZDがこの3週間程度で大きく順位を下げ、昨日中銀が企業景況感の低下を発表したCADも上昇幅を一時的に縮小しています。
中銀がマイナス金利を採用するEURやCHFが低迷する一方、比較的高金利の通貨が選好されていることが分かります。
つまり、この先の予想変動率が小さくなる局面ではどうしても「金利選好」、つまりキャリートレード的な側面が強くなりがちです。
米株3指数の一角を成すS&P500の変動率を示すVIX指数(別名、恐怖指数)は足元で12.32付近と超安定の10.00に限りなく近づきつつあります。
歴史的にみても、VIX指数の低位安定下ではクロス円が選好されていることが分かります。
チャートはこちらからご確認くださいませ。
■トレードポイント
上述の背景もあり、以下のポジションを維持します。
●EURJPY☆☆☆
ロング
●AUDJPY☆☆☆
ロング
現在のポジションサイズ、★★