今週は月初ということもあり、経済指標の発表が比較的多い週でありますが、どこに焦点を置くかで、市場への見方や相場観がバイアスされる可能性もあります。

昨日の動画のなかでは、明日発表予定のユーロ圏GDPに注目と申し上げましたが、昨晩発表となった独3月の小売売上高も予想を下回り、概ねドラギ総裁が指摘する経済指標のピークアウトを裏付ける結果となっています。

欧州は経済力の差から南欧と北欧では大きな違いがあますが、その欧州をけん引する北部でも緩和からの正常化に難儀しています。

それが頻繁に登場するスウェーデンですが、昨日の為替市場の動きを振り返りますとUSD全面高のなかで、通貨別下落率1位はスウェーデンクローナ(SEK)で-1.03%の下落率です。

物価低迷からの緩和の正常化の遅れが主因ですが、USDSEKでみますと、7.8260の年初来安値からの昨日の高値8.7414までのUSDの上昇率は実に+11.6%です。

トランプラリー後の(USDの)高値からの戻しも既に50%をゆうに超えてきています(掲示板に添付あり)。

EUの名の通り欧州は共同体、経済も政治もある意味で一蓮托生ですから、特定の一国だけが大きな経済成長を遂げるという構図は見えてきません。

スウェーデンのような優等生でもこうした物価上昇鈍化という洗礼を浴びるわけですから、大国のドイツもここまで進んだユーロ高の影響から無縁であるはずはありません。

EURUSDの年初来の高値は1.2555、先週の安値は1.2055ですから調整幅ではわずかに-3.98%にとどまります、まだまだ調整途上と感じるのは筆者だけではないでしょう。

■トレードポイント

EURUSDのショート、1.2221と1.21325で追加した分を維持、全体のショートの半分を目途に1.2020で買い戻しを置き、全体のストップを1.2320としています。

仮に1.2020が付いた場合、イメージ的に追加分を全てショートカバーで1.2221分が少し減額という感覚です。

以下がデイトレ分ですが、本日はRBAが政策金利の発表を予定しています。

政策変更は見込まれませんが、念の為声明文には注意して下さい、するとここまで弱含んできたAUD、NZDの売り回転でのデイトレにはやや警戒でしょうか。

USDJPYは109.00-109.50レンジでややトレンドレス、EURUSDが昨日後半にデッドクロスですから、TwinCloud5分を使ってのデイトレにはEURUSDか、EURJPYの売り回転がトレード対象として良いかなと感じます。

GBPUSDやGBPJPYの売り回転でも良いですが、本日17:30には4月製造業PMIの発表が予定されていますので、こちらは注意されて下さい。

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有料メルマガ+掲示板SmartLogicFXの記事を抜粋。

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