今週の展望
今週は、市場想定以上のタカ派の内容となったFOMC後の流れの継続性を広く占う週となりそうです。
今市場で起こっているのは、米国の金融緩和の縮小や撤収がみえ始めたことから、コロナ後の動きの広いアンワインドです。
具体的に、株売り、(低金利が継続する前提で買われてきた金利のつかない)金などの商品の売り、米国への資金還流を意識したドル買いです。
金利の市場で発生しているのは、長短金利差の縮小、金融政策の引き締め「初期」にみられる現象です。
引き締めから短期の金利が上昇する一方で、長期の金利は短期程上昇せず、長短の金利差が縮小に向かうわけです。
この金融引き締めの末期になりますと、将来の景気減速を織り込んで長期金利は低下に向かい長短金利差は一段の縮小となるわけですが、これはおそらく数年先の話です。
先週のFOMC後にFRBパウエル議長が(テーパリングへの)議論への議論を開始するとやんわり発言したわりには、ダウは5日続落と調整色を強めています。
2013年5月22日(現地時間)、当時の元FRBバーナンキ議長が、議会証言でうっかりテーパリングを口にして、金融市場が大混乱しました。
日経平均株価は、前日終値15627.26円から6/7引け値12877.53円まで-17.6%の調整となりましたが、恐らく今回はここまでの調整幅は刻まないでしょう。
ただ、10%程度の調整は必要かもしれません。
今週は、この先の米国の金融政策の行方、さらにテーパリングの時期をめぐり、FRBパウエル議長が6/22、下院特別小委員会で議会証言にのぞみます。
おそらく、議員などから突っ込んだ質問が飛び出す可能性があり要注目です。
トレードの戦略となりますが、先週主要通貨に対し大きく上昇したドルの押し目買いを狙いたいと思います。
先週のFOMC通過後の動きについては、リアルインテリジェンスの記事にもまとめていますのでこちらをご覧ください。
■FOMC通過後 市場の見方に大きな変化
https://real-int.jp/articles/878/
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