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以下、先週の動きと今週の展望です。
先週は通貨の二極化が再び鮮明に
上昇通貨は上位よりNZD(+1.03%)、GBP(+0.27%)、EUR(+0.09%)と続き、
下落通貨では上位より、JPY(-0.83%)、CHF(-0.23%)、AUD(-0.19%)、CAD(-0.02%)と続いています。
JPYが全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、クロス円が上伸。
なかでも金融政策や経済の正常化が視野に入るNZDやGBPが上昇上位を独占しています。
コロナ後の具体像がみえてきた地域の通貨が選択的に買われ、反対に正常化に程遠い地域の通貨が売られる二極化が再び鮮明となってきました。
先週予想した値幅と実際の値幅
USDJPY
予想した値幅、156pts
実際の値幅、164pts
EURUSD
予想した値幅、182pts
実際の値幅、133pts
EURJPY
予想した値幅、196pts
実際の値幅、153pts
EURUSDは週の後半に下げてしまったもの、先々週末比では上昇、EURJPYが2018年2月以来の高値まで上値を拡大してきました。
欧州も遅ればせながら、徐々に正常化がみえ始め、対円で見直し買いが入りつつあります。
今週予想する値幅 68%/95%の上限/下限
USDJPY
予想する値幅、162pts
68%上限/下限、109.04/110.66
95%上限/下限、108.23/111.47
EURUSD
予想する値幅、190pts
68%上限/下限、1.2097/1.2287
95%上限/下限、1.2002/1.2382
EURJPY
予想する値幅、178pts
68%上限/下限、133.04/134.82
95%上限/下限、132.15/135.71
値幅の概念、考え方はこちらの動画からご確認ください↓
リスク選好からクロス円の押し目買い戦略を継続の方針
グローバルで株価指数の堅調推移が継続、欧州では独DAXや仏CAC40が史上最高値を更新。米株ではダウが3日続伸となり、史上最高値まで250ドル程度まで迫ってきました。
カナダやNZといった一部の中央銀行から金融の正常化がアナウンスされていますが、引き続き市場の待機資金は潤沢、株価の大崩れを予想するのは難しくなります。
今週は、週明けの5/31が英米市場が休場であることから、スロースタートとなりそうです。
●6/1、13:30 RBA(豪州準備銀)が金融政策を発表予定
先週、隣国のNZが2022年の利上げを示唆、NZDドルの一段の上昇への発火点となりました。
RBAは政策変更自体は見込まれていませんが、景気の回復から声明文の内容変更する可能性もあり、こちらに注目でしょう。
●6/1、23:00 米国経済の代理変数と称される5月のISM製造業景気指数が発表予定
61.0と先月並み(60.7)の水準が予想されています。
先月を振り返りますと、ISM指数がまさかの低下、背景は雇用のひっ迫、半導体不足で自動車の生産が遅延、結果、新規受注や生産に影響が及んだからでした。
ISM指数の発表後は、金融市場、為替市場の反応は、金利の低下、ドル安、その後の雇用統計も市場予想を下回り、ドルが一段の下落となりました。
米景気が悪いのではなく、現金給付や失業給付が手厚すぎて、失業者が求職に向かわず、雇用の現場では労働力が不足、新規の雇用が進まないわけです。
こうした現状は、おそらく1か月経過しても変わっているとは思えず、今週のISM指数や、6/4の米雇用統計も市場予想を下回る結果で終わる可能性もあります。
総じて、市場のセンチメントを悪化させる要因になるとも思えず、リスク選好から、クロス円の押し目買い戦略を継続したいと思います。