昨日の動き

昨日の東京時間は、全般的にドル買いが進行するなか、USDJPYは昨年3/26以来の高値110.96、EURUSDでは昨年11/5以来の安値1.1704を示現しました。

金曜の米国の雇用統計の発表を控えた前哨戦、3月ADP雇用報告は、NFP(非農業部門雇用者数)の増加幅は51.7万人と昨年9月以来の水準を記録、ただ市場予想は下回っています。

東京時間に、多くの通貨に対して上昇していたドルですが、ADPの発表を受け、金利が反転低下したこともあり、その後はやや反落となりました。

月末ロンドン仲値(WMRフィクシング)にかけては、比較的まとまったドル売りが持ち込まれ、USDJPYで109.42までの反落、EURUSDでは1.1760まで反発をみせています。

日本時間の今朝5時過ぎから始まったバイデン大統領の演説では、「8年間で2兆ドルのインフラ投資計画を議会に提案」していますが、ほぼ市場予想通りです。

この演説のなかでは、「財源として、連邦法人税率を21%から28%に引き上げる増税案も提示していますが、富裕層へのキャピタルゲイン増税は示されませんでした。

全体的には、周到に準備されたバランスの取れた政策と解釈できますが、ここまで金融市場の大きな反応はありませんでした。

USDJPYは目先、109-112円のレンジと想定

昨日は、日米とも10年債金利は小幅に上下するものの、前日比ではほぼ変わらず、10年債金利差では1.62%水準となっています。

この金利差から導かれるUSDJPYのフェアバリュー(整合的な水準)は109.702と、ほぼスポットの水準は、金利差から説明できるところに収れんしてきました。

足元の相関が継続すると仮定すると、金利差の変動10bp(0.10%)がUSDJPYに与える影響は97銭程度です。

現在の米国の10年債金利が1.74%、仮に2.00%水準まで上昇したとすると、金利差の拡大余地は20bp(0.20%)強でしょう。

少し、気が早いのですが、するとここからの上昇余地は精々2円程度、USDJPYでは113円位ですから、徐々に高値圏にきていることは確かなようです。

ポジションは、ドルロングを今朝決済してありません。

 

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