一昨日に引き続きEURGBPの売りが散見
市場関係者の話を総合しますと、昨日も欧州時間に入り、欧州の一部の中銀から、外貨準備のリバランスとみられる、まとまったサイズのEURGBPの売りが散見されたようです。
今週半ばまでの売りの反動もあり、GBPにはかなりまとまった買い圧力がかかり、米国時間にかけてGBPUSDで昨日高値1.3812を示現しています。
米国時間に入り発表された、FRBが物価指標として重視する2月のPCEデフレーターは前年比で+1.6%と市場予想通り、前回の1月分が下方修正されたことで金利は低下となりました。
ただ、2月分はコロナ後の最大の伸びを記録、Q2(4-6月期)に向け物価の上昇が鮮明となってきました。
米金利上昇、日米金利差拡大から、一昨日から堅調推移が続いていたUSDJPYは、一段の上昇をみせ、昨年6/5以来の高値109.84を示現しています。
金利差からのUSDJPYの整合的な水準
昨日の米金利の上昇もあり、日米の10年債金利差は1.597%まで拡大、ここから導かれるUSDJPYのフェアバリュー(整合的な水準)は109.372まで上昇しています。
昨日の引けの水準であるスポット価格109.68がやや割高ですが、米金利の低下余地が乏しいことを考慮すると、特に問題ないかと思われます。
現在の相関式となりますが、y=9.4892x+94.218という式で表せます(日々変わります)。
このxに金利差を代入することで、算出できるわけですが、金利差の縮小または拡大0.1%が、USDJPYの水準では、約95銭程度の変動要因だということです。
こうした相関ですが、昨年の後半にはみられなかったことで、この先に経済活動の再開から、米国に金利がよみがえる影響が大きいのだと思います。
縮小したUSDJPYのロングポジションで、週超えとなります。
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