昨日のFRBパウエル議長の議会証言は、「FRBは引き続き、あらゆる政策手段を講じることをコミット」としましたが、証言原稿が前日に配られており、大きな影響はありませんでした。
英国では、新型コロナに関し、「マスクの未着用、6人以上の集会、初犯の罰金200ポンドに増額」、「レストラン、テーブルサービス22:00までに制限」など、規制の動きが強まっています。
こうした報道もあり、欧州時間に1.2867まで上昇していたGBPUSDが反転下落。米国時間にかけ昨日安値1.2711まで、EURUSDもつれ安で同1.1692を示現しています。
この米ドル買いの動きは、ハト派のシカゴ連銀エバンス総裁の「2%の平均物価上昇率の目標達成前に利上げ可能」との発言も背景にあり、USDJPYも105.07まで買い戻されています。
■トレードポイント
米ドルの相対的な強さを映す米ドルインデックスでみますと、8/31の92.131から反転上昇、足元で93.903まで反発しました。ユーロ高けん制からのEURUSDの下落などが背景です。
それ以外では、米ナスダックが9/2の史上最高値から史上最速で調整局面入り、さらに米国の実質金利(注)の反転上昇も大きな要因といえます。
(注)実質金利=名目金利(目に見える金利)から予想物価上昇率を引いたもの
この先の9-10月、米株は決算までの損益通算の益出しが可能ですから、どうしても売り圧力はかかること(リスクオフの要因)になります。
米国では、2%の平均物価上昇率を目標にしていますので、実質金利の上昇はおそらく限定的、つまり、米ドルの上昇も限定的、ただ上述の季節的要因からややリスクオフが優勢でしょうか。
本日は、東京市場は4連休明け、実需の決済などから比較的まとまった外貨買いが持ち込まれる可能性はありますが、仲値(09:55)まででしょう。
以下のポジションが継続ですが、下落局面では積極的にポジションを減額していきます。
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