米共和党が追加の1兆ドルの経済対策を発表予定です。

国債発行で資金調達し、FRBを通じ消化するという、米ドルの余剰感がじんわりと感じられます。

さらに金利のつかない米ドルは減価するのみといった印象です。

昨日、発表された7月のifo企業景況感指数は90.5と市場予想を上回りましたが、これだけでユーロが上昇したわけではなく、依然買い遅れた多数の投資家がいるということでしょう。

「米共和党の経済対策、失業者向けの減額盛り込む」(ブルームバーグ)と報じられていますが、それでも1兆ドル、経済対策は、すでに3兆ドル分ありますので、合計4兆ドルです。

この分ほぼ全てを国債発行して資金調達、その国債はFRBが事実上買ってくれるわけで、実質市場に米ドルをばらまいているようなものですから、余剰感がでてきて半ば当然といえます。

引き続き、主要通貨に対して米ドルが全面安、EUR(+0.78%)、JPY(+0.70%)、GBP(+0.62%)と続いていますので、先行してきたオセアニア通貨から主役が交代した感があります。