英アストラゼネカの治験結果が良好との報道や、英国とEUの交渉が再開と報じられ英ポンドが上伸しています。
ソフトバンクグループの海外資産売却報道が続き、今後「円買い」の思惑となる可能性があります。
英製薬大手アストラゼネカは、「オックスフォード大学と共同開発中の新型コロナのワクチンに強い免疫反応を確認」と英国の医学誌で発表しています。
こうした背景に加え、「英国とEUの将来をめぐる6回目の交渉が7/20に開始」、とも報じられており、英ポンドが朝から堅調推移、GBPUSDで昨日高値1.2665を示現しています。
先月のTモバイルUSの売却(本欄、2020年6月24日)に続き、ソフトバンクグループがクレディ・スイスのファンドから約7億ドルの資金を引き上げと複数のメディアが報じています。
すでに「ソフトバンク、英アームの売却など選択肢検討」(WSJ、7/24)と伝えられ、この投資額は当初320億ドルであり、この売却は再び「円買い」の思惑となる可能性があります。
EU首脳会議は7/20の深夜になりますが、引き続き協議を継続中、ただここまで公式な声明はありません。
何度も指摘させていただいていますが、仮にここで意見集約に至らなくても、ユーロの下落は限定的との見方に変わりありません。
ソフトバンク、英アームの売却が実現した場合、ロジカルには「英ポンド売り、円買い」ということになり、今後の動向や資金フローの動きには注意しておきます。