ロンドン仲値の直前30分では米ドル売り優勢で、実際の資金フローは米ドル売りの可能性が大きいでしょう。
FRBパウエル議長の証言原稿は公開済みであり、YCCの質問にどう回答するかに注目です。
「月末ロンドン仲値にかけては、比較的まとまった米ドル買いが持ち込まれた」と報道が目立ちますが、直前30分ではむしろ下落しており、本当の資金フローは売りだとみます。
ダウは寄付きから堅調推移が継続、米連邦航空局が「運航停止中の737MAXの試験飛行の開始」を伝え、ボーイング株が14%の上昇、この1銘柄でダウを160ドル押し上げています。
主要通貨のなかでは、低金利のスイスフラン(-0.39%)、英ポンド(-0.34%)、円(-0.32%)などが選択的に売られ、リスクセンチメントの改善を裏付けて引けています。
TC30分でみて、モメンタムがありそうな通貨は、GBPUSDを筆頭にEURGBP、GBPJPYなどの英ポンドクロス、それ以外ではUSDJPYといったところです。
EURUSD、AUDUSD、NZDUSDなどが短期線と長期線の交錯が続き、方向感が出づらくなっています。
これらの通貨群は、次の動きに備え、待ちでよいかと思われます。
本日は、FRBパウエル議長が下院で議会証言にのぞみますが、「新型コロナの抑制が不可欠」との証言原稿がすでに公開されています。
長期金利の上昇を抑制するYCC(イールドカーブコントロール)への議員の質問にどう回答するか、この辺が焦点でしょう。
※TC=TwinCloud、SmartLogicFXのなかで頻用するインディケーター