FRBの無制限の国債購入の発表は、好感されたのは発表直後だけでした。

米経済対策の議会通過が迷走し、ダウは下げ幅を拡大しました。

市場の米ドル資金ひっ迫は、弱まるものの依然収束は見えません。

FRBが昨晩発表した米国債などの無制限購入ですが、一旦米金利は低下、株高で反応しましたが、影響は一時的でUSDJPYが109.82より反発、EURUSDでは1.0828より反落となりました。

トランプ政権が議会の通過を急ぐ2兆ドル規模の経済対策ですが、11月の大統領選を前に、野党民主党から「企業救済」と反対の声が強く、法案可決に難航、混迷の度を深くしてきました。

金融政策が持てるカードを徐々に使い切るなか、頼みの綱の経済政策が迷走、期待のはく落からダウは寄付きから売りが先行、ザラ場での下げ幅を一時960ドル付近まで拡大しました。

FRBの無制限の量的緩和の発表後一旦低下した金利はその後反転上昇、市場の米ドル需要のひっ迫から、再度米ドル買いが進行、USDJPYでは昨日高値111.58を示現しています。

ここにきて感染が拡大している英国は、国民に対し「自宅待機を要請」、すでに首都ロンドンでは数千人の感染者がいると想定され、都市封鎖が英国にまで波及してきました。

2月下旬来続く、現金化や米ドルを調達する動き、この動きを主導した原油や金は3/19の安値から反発、米10年債金利も同日から低下とやや弱まってきました。

ただ、グローバルで本願の株価が下げ止まらず、企業であれば運転資金、資産運用会社であれば解約のための資金、個人も当面の資金を確保する動きが終わったわけでもありません。

米ドルの反転下落を確認後、米ドル売りに転じたいと思います。

 
 
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