英国のジョンソン首相とユンケル欧州委員長との会談は、建設的との報道がありました。
ただジョンソン首相は10/31の離脱に固執し、GBPUSDは1.24割れへ。
米金利低下、米ドル高の不可思議、持ち高調整とみます。
昨日のアジア時間は、ダウ先物が150ドル超まで下げ幅を拡大。
CME(シカゴマーカンタイル取引所)の日経平均先12月限が21625円の安値をつけるなか、USDJPYも売られ昨日安値107.50を示現しています。
時間外取引の原油先物(WTI)が63ドル台から59ドル台へ下落。
アジア株全般下げ幅を縮小するなか、USDJPYも反転上昇、アジア時間の引けにかけて107円90銭台を回復しています。
欧米時間に入り、英国の首相官邸から「ユンケル欧州委員長と英国のジョンソン首相の会談は非常に建設的、英首相は10/31の英国のEU離脱を繰り返し強調した」と報じられています。
具体的な会見内容が示されなかったことで、英ポンドがGBPUSDでアジア時間の高値1.2502水準から反落。
その後ジョンソン首相自身から「EUと合意できない場合、10/31に離脱する」との発言がありました。
為替市場では全般米ドル買いが進行するなか、英ポンドを売る動きはさらに強まり、昨日安値1.2400を割れました。
GBPJPYでも133.90まで下値を拡大しました。
中東情勢の緊迫化を背景に前週末では米金利は低下、欧米株も下落。
為替市市場の反応は原油輸出比率の高い通貨群、NOK(ノルウェークローナ)とCADが買われる以外は、米ドル高が進行、説明がつきません。
全般リスクオフのなか、USDJPYは先週末比でその水準を超えて推移、今日明日のFOMCを控えたポジション調整の動きと判断します。