米国時間の引け後、中国商務省より「米国産農産品の輸入停止措置」と報じられ、日経平均先物夜間取引で下値を拡大し、為替市場では円買い優勢の展開になりました。
RBAは据え置き予想、ただ市場混乱から利下げの可能性もあります。
アジア、欧州市場の株価の急落を受けて始まった米国市場は、ダウは寄付きから売りが止まらず、ザラバでの下落幅を一時950ドル超まで拡大、引けではやや戻し-767ドルで取引を終えています。
ただ為替市場での円買いは収束、USDJPY、クロス円共に売られ過ぎの反動もあり、アジア時間の安値を更新することはありませんでした。
こうした一連の流れを通じ、この先の米国での利下げの織り込みが一段加速、次回9/18のFOMCでの利下げの織り込みが100%に到達、このなかで50bp(0.50%)の利下げをすでに28.1%織り込んでしまいました。
この先をみても、2019年末までここから2.42回、2020年末では実に4.48回の利下げを織り込み、完全に利下げ催促相場の様相を呈しています。
今朝見かけた面白い記事のなかで、米大手金融モルガンスタンレーの米国の政策に関するストラテジストであるマイケル・ゼーザス氏の解析が示唆的です。
氏によれば、「米国の対中関税の強化→株価の下落/経済の弱まり→FRBの利下げ→経済・金融市場の補強」この繰り返しを説いています。
筆者の感覚ではこれを繰り返した場合、最終的には米経済にも打撃と読めますが…。
現状のトランプ政権が考えそうなシナリオで、結局金利の低下は米ドル安にもつながり、さもありなんといったところでしょうか。
米国時間の引け後、中国の商務省より「正式に米国産の農産品の輸入停止」と報じられ、米株引け後の日経平均先物が下落、AUDJPYも71.90付近より反落となっています。