年金問題が炎上しています。

造詣が深いわけではありませんが、それを前提に今ある頭で基本問題を考えてみたいと思います。

 

まず年金が制度上機能するためには、歳入と支払いが均衡する必要があります。

 

さらに、この前提は、以下となります。

・高度経済成長下で人口増

・日本の平均寿命は70-75歳であること

 

1人の女性が一生の間に産むであろう人数を示す合計特殊出生率。

これが1.42まで低下している現在、この先支払われる保険料はさらに減少してきます。

 

一方で、年金の支払いは減るどころか増える一方。

収支を均衡されるために、若者や現役世代への負担は増えるばかりで、破たん寸前のはずです。

 

問題となるのは、そうした制度の不合理が修正されないことです。

この先、先延ばしすればするほど、制度の修正への議論開始は困難になるはずです。

 

これは痛みを伴う改革ですから、手をあげてまでやる政治家は皆無でしょう。

 

ただこの先の展開を考えると、年金契約者にもすべきことは沢山あります。

 

まず、「自分のお金は自分で守る」。

 

つまり、適正な運用方法を確立するべきです。

 

日本の場合、個人の金融資産に占める株式の割合は、米国に遥かに及びません。

 

これは変動商品に消極的という側面の他に、有価証券を保有するという啓蒙活動が欠けているからです。

 

おそらく、こうした問題が炎上していると、色々な投資商品に手をつける方も出てくるかと思います。

 

しかし、投資商品には数え切れないほど沢山の種類があり、その中から自分に合った適切な投資を選択することはむずかしいでしょう。

 

まずは、その前に、投資とリターンの関係を初心者に広く教える場が必要だと思っています。

 

外資系金融機関で外為、金利、オプションを積極的に手掛けてきた私としても、こうした時代だからこそ、投資教育に尽力したいという考えを人一倍持っていますし、実行していきたいと思っています。