本日は、FRBパウエル議長、RBAロウ総裁が講演予定です。
どちらも注目ですが、注目度という点では後者です。
以下の理由より、恐らくかなり「ハト派」寄りの講演となる可能性が高いといえます。
本日、08:00にFRBパウエル議長が講演予定、10:30には5/5開催分のRBAの理事会の議事要旨が公開予定、続いて12:10からロウ総裁のブリスベンでの講演が控えています。
ロウ総裁の講演のタイトルですが、ズバリ“The Economic Outlook and Monetary Policy”(経済見通しと金融政策)ですから、「今後の金融政策」にほぼ間違いなく言及してくるはずです。
RBAは5/5の政策判断で「据え置き」とした理由が「雇用の堅調さ」からでしたが、その後の雇用統計では失業率が5.2%へと悪化、RBAのベースシナリオが揺らいできました。
仮にロウ総裁の講演のなかで、この失業率の悪化に言及があった場合、豪ドルの変動要因となるかもしれません(CPI(消費者物価指数)も低迷し、アップサイドのメッセージを送る講演の可能性はかなり低い)。
豪州の週末の総選挙では与党勝利となっています。
しかし、モリソン政権は米国と歩調を合わせ中国に距離を置く姿勢を継続しています。
ただ貿易関係では豪州の最大の輸出先は中国ですが、今年に入り石炭の税関手続きを意図的に遅延されるなど、対米寄りの姿勢がかえって輸出先の反発を招く事態も見受けられました(今年2月)。
与党政権の継続でも不確実性は残り、豪ドルの急回復を妨げる要因として機能しそうです。
米国から制裁を受けたファーウェイですが、グーグルが一部ソフトの供給停止を示唆、現行の端末はともかく、新製品には大きな影響が出る可能性があります。
リスクセンチメントの好転には程遠く、金融市場には不透明感が残ることになります。
■トレードポイント
引き続き、以下のリスクポジションを継続します。
●USDJPY☆☆☆
ショート
●AUDJPY☆☆☆
ショート