こう着が続く為替市場、特にUSDJPYがその様相を強めますが、細部に目を転じると下向きの準備が着々と進みます。
日米の2年債の金利差からも割高を確認、一旦ショートとしました。
昨日のUSDJPYの一日の値幅も45銭程度、日本では今月末から10連休をむかえるわけですが、現在の為替市場での細部を少し点検してみたいと思います。
リスクオフの局面が強まると、為替市場、特にオプション市場では下向きの需要(この場合は、ドルプット)が急拡大、上向きの需要を大きく上回ってきます。
こちらを計測するには、(期間1か月で)リスクリバーサルという指標を活用することになります。
USDJPYが年初来の高値112.13をつけたのが3/5、その3営業日後の3/8に安値110.75まで売られ、引けでは111.18でした。
現在USDJPYはこの水準(111.18)を30銭程度上回る水準で推移していますが、リスクリバーサルは、この3/8の水準をやや超えて推移しています。
昨日、日経平均株価が年初来高値を更新後に反落と、1/3のフラッシュクラッシュ以降の回復は継続していますが、市場の細部には下向きへの準備は着々と進行しています。
金利の市場に目を転じた場合、政策金利の動向を色濃く反映する2年国債の金利差とUSDJPYには一定の相関が存在します。
金利差2.505%を用い、現在の相関式(y=6.4848x+93.492)から導かれるUSDJPYのフェアバリュー(整合的な水準)が109.736ですから、こちらの水準比、スポットのレベルがかなり割高で推移していることになります。
■トレードポイント
●USDJPY☆☆☆
ショート
●EURGBPのオプション、期日(満期日)4/10
EURプット/GBPコール、権利行使価格0.8600、買い