【本日の日銀の政策発表ですが、メインシナリオは「政策の微修正の議論開始の声明文への盛り込み」で可能性70%と判断しました。それ以外の2つのシナリオにはやや注意です。この発表時間と政策変更には因果関係が存在します。棒グラフにまとめています】
本日今週の最大の焦点である日銀金融政策決定会合の結果が発表されますが、シナリオ別の確率を分析したいと思います。
①金融緩和の副作用は議論したが、政策変更/声明文共に変化無し、さらに今後の副作用の緩和措置も講じないと発表した場合。
②金融緩和の副作用を議論、「今回の会合で政策の微修正は見送るものの、長期金利の誘導目標の柔軟化へ議論を開始」と発表した場合。
③金融緩和の副作用を議論、今回の会合で、「長期金利の誘導目標水準の柔軟化を決定」と発表した場合。
CPI(消費者物価指数)の+2%目標が遠のき、足物との日銀版コアCPIが+0.2%の低迷するなかでは、①の政策判断を講じる可能性も否定できませんが、確率では10%程度でしょう。
先々週の7/20以降に、日銀の緩和修正に関する複数の報道が続いたところをみますと、偶然ではなくこれは②を意図したものであると判断でき、可能性では70%でしょうか。
③は、単刀直入に①の対極に位置し、発表となるとややサプライズ、ただし可能性は①より高く20%程度でしょうか。
いずれにしても、何か変更が「決定か示唆」される可能性が80%ということです。
問題は直後の反応です。
①、ここまで7/20以降の報道で、金利は上昇しUSDJPYは売られてきたわけですから、反動でショートカバー、USDJPYが買い戻されるシナリオ、ただし、継続的なUSDJPYの上昇につながるかというとやや疑問です。
②ほぼ満額回答、直後はUSDJPYには売りが入る可能性が大きいといえますが、詳細次第となりますが、急落でこの先も売りが続くとも思えません。
この政策を決定した場合、金融機関の収益改善にはプラスで、金融株に買いが集中するはずですが、中長期の展開まで読むのは現段階では厳しいとなります。
③明確な政策変更を決定したわけですので、サプライズ、USDJPYは想定外の下げに見舞われると考えますが、その継続性は市場反応を見てみないと何ともいえません。
以上をまとめますと、利上げ/利下げといった単純な政策変更ではないので非常に読みにくい、円がらみのポジションは減額したEURJPYのみにとどめておきます。
この日銀発表の時間と政策変更には因果関係があり、2013年4月以降では12:31を過ぎると12回の発表のなかで5回変更と可能性が一挙に高まります。
棒グラフにしてまとめています↓
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