【EURUSDはECBの高官発言で行ってこい、1.2000を目前に折り返し頭の重さを確認しています。昨日の動画で扱った米独金利差ですが2年債では現在その差は3%超で、キャリートレードが発生しても不思議でない水準と考えています。こうした背景からEURUSDのショートを継続】

昨日は仏中銀総裁からの「ECBの利上げに対し遅れる可能性はない」との発言でEURUSDは一旦1.2000手前まで買い戻される場面がありましたが、別のECB高官からのけん制発言で売り戻しとなりました。

この仏中銀総裁はECB理事会のなかでは役員会のメンバーではなく、ECBの総意を表したものではありませんので、気に留める必要もありませが、それにしてもEURUSDの「上値の重さを確認する1日になったな」というのが実感です。

昨日の動画の後半部分で、「米独の10年債の金利差がこの30年で最大に拡大」と解説しましたが、その水準ですが昨日の引けで2.392(3.004-0.612)%です。

ではこの金利差ですが、実は2年債の金利差では3.087(2.551-(-0.536))%となりますが、これはECBがマイナス金利を採用しているからで、2年債は政策金利の影響を大きく反映します。

昨日も読者の方よりご質問を頂戴し回答したのですが、そのなかに「キャリートレード」をご説明したと思います。

この米独の2年債の金利が3%を超える現状をどう判断するかですが、かつて高金利通貨としてもてはやされたAUDやNZDの政策金利はそれぞれ1.5%、1.75%ですから今や米国と同水準かそれ以下です。

つまり、米独2年債の金利差3%というのは、実際に「キャリートレード」が発生しても不思議ではない金利差といえることになります。

EURの売り要因はこれ以外にもイタリア政局等もありますが、次の配信で扱うことにします。

■トレードポイント

昨日はEURUSDの高値が1.1996でしたので、1.1995の売り指値が約定されています。

EURUSDのショートは現在根っこ(コア)の部分の持ち値が1.2221で昨日追加した分が1.1995でどちらもポジションの大きさは同じです。

利食いやストップのレベルはオプションの変動率を参考に決めていて変わりません。

デイトレですが、EURUSDは行ってこい、デッドクロスを形成しています。

TwinCloud5分を駆使し、丁寧に戻り売り、売り回転でよろしいかと思います。

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有料メルマガ+掲示板SmartLogicFXの記事を抜粋。

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