■市況と雑感

米10年債利回りは続伸し、1.3574%まで上昇。

呼応してドル円も110.68円まで反発。

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マーケットで話題になっているのがコンベクシティヘッジ

米国債利回り、コンベクシティヘッジの引き金レベルに近づく
米国債がさらに売られれば、住宅ローン関連のヘッジが活発化し、10年物利回りが1.43%を超えるとさらに加速する可能性がある。
モルガン・スタンレーのストラテジストらはこのようにみている

ストラテジストの計算によれば、住宅ローンのサービサーは利回りが1.43%になると、0.93%に低下した場合に比べてポートフォリオ
のデュレーションが2倍に伸びるため、それに対応してヘッジのための米国債売却(コンベクシティヘッジ)が必要になる。これは、利回りが
さらに1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇するごとに10年物米国債47億ドル(約5200億円)相当の売り圧力となることを意味する。

ストラテジストのアンドルー・シーツ、ジェイ・バコウ両氏は9日のリポートで、「投資家は米10年債をショートにすべきだと思う。利回りは年末までに1.8%に達すると予測している」とした上で、「利回りの上昇は、住宅ローンのコンベクシティヘッジのピークにつながるだろう」と指摘した。
Bloomberg

これはドル円にとってpositive材料。

個人的に注目しているIron oreは続落しており、167.00ドルレベルで推移。
ただマーケットはrisk onに推移しており、豪ドル円は81.20円に反発。

AUDUSDも0.7335レベルに戻され、なかなか0.7300が割れません。

先週のメルマガでご紹介させていただいたように、①ドル高と②risk onのドル安、円安
この2つのシナリオが混在しており、昨日は②のシナリオの展開。

ちょっと気になるのが、ユーロドル。

添付したのがユーロドルの週足。

昨年の1.0636から1.2349までの反発の38.2%が1.1695に位置しています。

Fibonacciのレベルだけなのでもう少し検証する必要がありますが、3月31日の安値は1.1704でその後のユーロドルは反発しています。

このレベルが抜けないようだと、少しユーロドルをlongにすることも検討中。

今のところpositionは変わらず。

西原宏一のシンプルトレード 有料メルマガの一部を抜粋してお届けしています。