西原宏一のシンプルFXトレード 有料メルマガの一部を抜粋してお届けします。

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12/14、8:01配信 メイ英首相に EU が助け船を出すか?

発表前に懸念する声が多かったのですが、そのマーケットの懸念どおり、ドラギ総裁のコメントはdovish(弱気)なトーンに終始。

ドラギ総裁は経済データが予想より弱かったとし、リスクバランスは「下方向に向かいつつある」と文言を大幅に変更。

最新の経済予測では今年と来年の成長率を下方修正、インフレ率も来年について下方修正しています。

債権購入プログラムは12月で打ち切ることを確認。

このドラギ総裁のコメントがdovishであったため、ユーロドルが一時1.1331まで下落するも、
マーケットの懸念どおりのコメントでもあったことから、現在は1.1360レベルに持ち直しています。

一方メイ首相に朗報な報道が流れます。

英国のEU離脱を巡り、EUがメイ首相に手を差し伸べる可能性が高まっています。
EUの外交官によると、EU首脳らはアイルランドの国境問題での「バックストップ」条項を巡り、懸念を和らげるための声明を出すことについて協議するとの報道が流れています。

これを受け一時反落していたポンドドルが1.2645まで持ち直し。(安値は1.2610).

大きな動きはないものの、ドル円は底堅く、現在113.55円で推移。

現在の個人的な考え方としては、来週のFOMCでの利上げを確認すれば、パウエル議長がコメントしているように「中立金利にさらに近づく」」ことになり、ドルが反落すると想定しており、その前後でドルshortを追加する予定。

ただBrexitを巡る報道がどう変化するか不透明でもあるため、swing positionはリスクはあげられない環境が続いています。

既報のようにドラギ総裁のdovishなコメントを懸念していたため、縮小していたユーロドルとポンドドルのlongは継続。

もう十分リスクは落としていますが、週末を控え、リスクを更に限定的にする予定。

本日のNY cutを配信しておきます。

ユーロ・ドル: 1.1250 (14億ユーロ)、 1.1300
(11億ユーロ)、1.1325 (4.06億ユーロ)、 1.1350
(5.59億ユーロ)、 1.1400 (5.56億ユーロ)、 1.1450
(2.72億ユーロ)、 1.1500 (5.31億ユーロ)、
1.1520(5.4億ユーロ)

注目のストライク: 1.1500 (28億ユーロ
期限12月17日)

ドル・円: 112.25 (9.18億ドル)、 113.50
(6.1億ドル)、 113.75(14億ドル)、 114.00
(4.6億ドル)、 114.50 (5.73億ドル)
注目のストライク: 114.00 (10億ドル
期限12月17日)

ポンド・ドル: 1.2650 (12億ポンド)
注目のストライク: 1.2700 (16億ポンド
期限12月17日)
豪ドル・ドル: 0.7250 (13億豪ドル)、 0.7300
(10億豪ドル)、0.7309 (8.21億豪ドル)
注目のストライク: 0.7200 (11億豪ドル
期限12月17日)
ドル・加ドル: 1.3200 (4億ドル)、 1.3500 (3.5億ドル)

NZドル・ドル: 0.6900 (8.3億NZドル)

ユーロ・ポンド: 0.9000 (3.61億ユーロ)
出所 Bloomberg

以上